『鍵護人』

・・・とある、お忙しい御方に訊きました。

Q.今晩は・・・?否。こんにちはでしょうか?薄暗くて良く解らないのですが;
A.おやおや。いらっしゃいませ(クスクスクス)どちらでも構いませんよ?ココには時間の流れは無いのですから。

Q.え・・・?『時間の流れ』ですか?・・・そもそも、ココは何処なのでしょう?
A.(クス)ココは『ひずみ』と呼ばれる異空間ですよ。もっとも簡単に言えば、彼方の住む世界と他の世界の間に位置する、 もう一つの世界・・・と。なりますね。

Q.えええ・・・!?でも・・・普通に、気が付いたらココに来てましたよ?(汗)
A.まあ。大抵の方は皆そうですよ。迷い込んで来られるのです(クスクスクス)何せ『彼方の住む世界』からはこの世界が 見えないのですから。

Q.そ・・・そうなんですか;では。彼方も『迷い込んで』・・・???
A.え?(クスクスクス)いいえ。私は違いますよ。ココ『ひずみ』に住む、『鍵護人』の末裔ですから。

Q.鍵・・・?何ですか???
A.『鍵護人ーカギモリビトー』です。あちらの世界から『ひずみ』は見えませんが『ひずみ』からは、あちらの世界を ・・・このように扉を通して行く事が出来るのです。(ガチャ・・・ギィー・・・・・)

Q.うわぁ!?扉の向こうに・・・青空が;(驚)も・・・もしかして、この周りの扉が全部別世界と繋がって・・・?
A.(クス)お察しの通りです。私達、『鍵護人』は扉を通って自由に色々な世界を行き来する事が出来るのですよ。

Q.うわ〜・・・面白そうですね・・・。え?でも、『私達』って・・・他にも『鍵護人』が居るのですか?
A.ええ無論。『ひずみ』を大きく四つに分け、ココ東区は私達《都夢家》が管理しています。他にも、西・南・北と それぞれに管理者が住んでいますよ。

Q.へ〜・・・でも。こう薄暗いと方角が全然解りませんね;(キョロキョロ)
A.フフフ・・・確かに。ですが、その地区事に闇の濃さも違いますから。ソレが目印でしょうかね・・・。ま〜最も、 こんなに暗いのはココ東区だけですから。(苦笑)

Q.なるほど。・・・では、『鍵護人』とはココで何をしているんですか?(まさか住んでいるだけ・・・?)
A.私達ですか?そうですね・・・彼方のように迷い込まれた方を、無事に元の世界へと案内したり。時には、空間同士を繋げ イベントを開く事もありますよ。

Q.イベント・・・?実際に、別世界に行けるんですか!?普通の人でも?
A.ええ。上からの許可が下りましたら。事実、数ヶ月事に繋げた事も過去に在りましたし・・・私達『鍵護人』も 、歳を取る為には『ひずみ』を出て生活しないといけませので。(ニッコリ)

Q.え・・・ああ!『時間の流れが無い』からですね?・・・じゃあ、ココを出ると彼方も歳を取るんですか・・・?
A.勿論。しかし、彼方に比べると亀以下のペースで・・・ですが。こう見えて結構、歳なんですよ?(コソ)

Q.・・・・・・・・見えませんね;全然。いや、考え付きもしません;(汗)
A.良く言われます。(クスクスクス)

Q.あ!では、最後に・・・また、空間を繋げる・・・『イベント』って開かれたりするんですか?
A.!?・・・おやおや。ソレは極秘事項ですよ?(苦笑)まあ。そうですね〜・・・ココだけの話し、上からの議題にも上げられて 居ますし。近いうちに、ひょっとしたらって事で。

Q.解りました!では、秘密という事で。(笑)有難う御座いました。・・・ああ!最後にお名前をお願いします!!
A.おやおや。『最後のお願い』は先ほどされたでしょう?(クス)
また・・・近いうちに会えますよ、名前はその時に・・・





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